不妊治療を辞めようと思った時の話
普段Snow Manの事ばかり書いてますが、今回は完全にプライベートな話です。
重い話題だけど、大切な心情を残しておきたかったのでここに書かせてください。
結論から。
嫁ちゃんがこの度妊娠しまして。
( ※俺の心情を書くことがメインで、妊娠報告がしたいわけじゃありませんので…)
一般的な妊娠って「妊娠検査薬で陽性だったよ!」「わーい!!」って感じだろうけど、俺らは不妊治療をやっていたのでそういう感じじゃない。
「無事受精した」「着床した」「心音確認できた」「母子手帳貰った」って感じで、なんとか次のステップまで繋がってくれ、と願い続けている。ずっと不安で、喜ぶとか浮かれるとは程遠い。
もちろん、まだ妊娠初期だし万が一も十分あり得る。
それにしても異常に「まだ分かんないよね」「ダメでも仕方ないよね…」といつまで経っても考えてしまう自分がいる。
なんか、純粋な心配とはちょっと違うと思った。
俺が期待することで、何かあったときに嫁ちゃんを過度に落ち込ませたくないから「万が一があるかも…」と考え続けてしまう。結局は自分のために心配している。
俺は自分の事ばかり心配して、お腹の中の子を全然信じてないんだな…、と思った。
俺にとって、子供がいることは幸せの絶対条件ではない。
子供がいなくても嫁ちゃんさえ居てくれればいい。
その気持ちはずっと変わらない。
その上で、
お腹の子を信じるために「子供はいなくてもいい」という考えを、この際きっぱり捨てようと思う。
今この時も少しずつ育っているのに「別にいなくてもいいよ」と思い続けるのは絶対違う。
どれだけ小さくても、この子の成長は、父親である俺が一番信じてやるべきだ。
無事産まれてくることを心の底から信じたい。
あなたならできるよ、大丈夫。
ちゃんと産まれておいで。
信じてるから。
誰よりも信じてるから。
信じる覚悟として、不妊治療をやめようと決意した時の気持ちをここに置いていかせてほしい。これはこれで大切な思い出なので、削除せずここにそっと捨てさせてほしい。
不妊治療をやめようと決意したときのこと
我々夫婦は今年で結婚6年目。
すぐにでも子供が欲しかったが中々授からず、不妊治療をして、最終的には顕微受精という一番上のステップまで進んだ。身体に大きな負担がかかるし、一回チャレンジするだけで40~50万ぐらいお金もかかる。
初めて体外受精をやったとき、とある結果が良くなくて
「次回も同じ結果なら、子供を諦めるのも道かもしれません」とお医者さんに言われた。
少ない望みにかけて際限なく治療を続けるのは精神的にも、体力的にも、キャリア的にもキツイものがある。
俺らは次のチャレンジを最後に、20代だけど不妊治療を辞めて2人で生きていくことを決意した。
嫁ちゃんは
「原因は私にあるから、離婚してもいいんだよ」
と言ってきた。
そんな選択、俺がするとでも思ったのだろうか。
「嫌だけど、ゆきちかにも選ぶ権利があるからさ」
と言っていた。
バカかと思った。
俺がどんなに嫁ちゃんを好きか、全然分かってないなと思った。
これは嫁ちゃん個人の問題じゃなくて、俺ら夫婦の問題なんだよ。
どこまでいっても嫁ちゃんの気持ちを理解することはできないと分かっている。それでも一心同体のように俺は思っていた。
嫁ちゃんは
「ゆきちかは他の人と結婚した方がよかったかもしれない」と言って泣いていた。
自分で言って泣くなら言わなきゃいいのに。
そんな訳ないって、分かりきってるじゃん。
バカだよなぁ。
でも不安を口に出してくれてよかった。
この先、不安になったら何回でもバカなこと言っていいよ。
その度に俺は、嫁ちゃんと結婚してよかったって、嫁ちゃんが大好きだって、何回も、何回も伝えるよ。
普段の態度を見てたら、どんなに嫁ちゃんを好きか分かるだろうけど、言葉が必要ならいつでも伝えるからさ。だからあんまり泣かないで。
謝ることなんて1つもないよ。
ただ俺が嫁ちゃんを大好きなだけ。
本当にそれだけだよ。
昔は「新婚だからこんなに好きなんだ!」と思ってたけど、もう新婚とは言い辛いよね。
それでも毎日、嫁ちゃんを好きだなって実感するよ。
喧嘩することもあるし、腹が立つことだってお互い沢山あるけど、本当に嫁ちゃんと出会えてよかったって思う。
嫁ちゃんの才能あふれるところも好きだし、
人や物に対してまで底抜けに優しいところが何よりも大好き。
ご飯を絶対粗末にしないし
当たり前みたいに努力できるところも好き。
家では甘えん坊なところもかわいい。
外ではしっかり仕事するのもかっこいい。
嫁ちゃんの笑顔は疲れを吹っ飛ばす威力があるよね。
俺の仕事を尊重してくれることも嬉しい。
好きなところは挙げだすとキリがない。
でも、この好きなところが全部無くなったとしても、俺は嫁ちゃんを好きだと思う。
俺は、子供がいることが幸せの絶対条件じゃないと思っている。
それでも子供ができない事実を悲しく思うのは、俺が嫁ちゃんを愛している証拠なんだよ。
そう思うとこの悲しみすら愛おしく感じてくる。
だからさ、もう少しだけ一緒に悲しもう。
大切な感情だから。
無理に前向きにならなくてもいいよ。
悲しみにしっかりと2人で浸ろう。
悲しみが消えなくても、それでもいいんだよ。
悲しいけれど、不幸ではないよ。
俺は嫁ちゃんが隣にいてくれたらずっと幸せなんだよ。
子供は諦めた方がいいとお医者さんに言われた時だって、俺はちゃんと幸せだったよ。
不妊治療が終わったら渡す予定だった手紙
嫁ちゃんへ。
お疲れ様でした!
沢山頑張ってくれてありがとうね。
嫁ちゃんにばっか負担がかかってしまってごめんね。
男って、生き物として無力だな~と痛感した!
より一層、日常で分担できることはどんどんやろうと思えたよ。
ありがとうね。
俺らはこれから、子供がいるからしょうがなくとかじゃなくて、単純に好き同士だから一緒に居続けることになるよね。
これってめちゃくちゃ尊い関係性じゃない?
俺の大好きないわさくじゃん。
ニコイチじゃん!
これからお金に少し余裕ができるね。
インドアで庶民派の俺らだけど、たまには美味しいものとか食べに遠出しようね。
犬とか猫を飼ってもいいよね。
今まで毎日楽しかったよね。
これからも同じ様に、2人で仲良く生きていこうね。
いつも一緒だからね。
悲しい時は一緒に悲しもう。
泣いてもいいけど、隠れて泣くのはやめてね。
治療痛かったね、本当に偉かったね。
頑張ってくれてありがとう。
変わってあげられなくてごめんね。
好きだよ。
大好き。
本当に大好きだよ。
それしか言えないけど、深く深く、あなたのことを想っています。
これからもどうか、末永く一緒にいてください。
ゆきちかより。
おしまい
ということで、この思い出をここに置いていきます。
リアルでは言えない本音を言葉にすることで「無事に産まれておいで」という願望が言霊になって、なにか強い力を持てばいいなと思って書きました。
オタクブログなのに全く関係無いことを書いて申し訳ないが、ここは俺のメモ帳だから許してほしい。
大切な感情だから、慣れ親しんだところに捨てたかったの。
次からは通常通り、オタク記事を書くのでご安心を!!
お邪魔しました!!